後継者不在の場合、会社はどうなるのか?
会社は、将来にわたって事業を継続することを前提に考えられていますが、後継者が不在の場合、その前提は危ういものになります。ここでは、会社の最終シナリオについて概観します。
第1シナリオ・・・・・・後継者への事業承継
後継者がいらっしゃる場合には、その後継者に株式(経営権)を譲渡し、事業を引き継ぐことが最も幸せなことです。
第2シナリオ・・・・・・上場
ジャスダックやマザーズ等への上場により、オーナーの持株は市場で譲渡できることになります。しかし、非常に高いハードルです。
第3シナリオ・・・・・・M&Aによるハッピーリタイアメント
株式の上場ができないとすると、次に、M&Aで株式を譲渡して中小企業や大手企業の傘下に入り創業社長はハッピーリタイアメントをするというシナリオがあります。
第4シナリオ・・・・・・解散による清算
M&Aでによる譲渡が叶わない場合、事業を解散することになります。しかし「解散」も簡単ではなく、借入金の返済や社員の解雇・再就職の手配等解決しなければならない問題がたくさんあります。“解散できる会社は良い会社"と言えます。
第5シナリオ・・・・・・倒産
現実的に“倒産"に至る会社があります。最終・最悪のシナリオです。